目標と意識

我が発表会に「参戦した」みどりとすみれがどう思ったかわからないが。

今回の発表会はまさに寄せ集めだった。
ま、寄せ集められるところがうちのいい所でもある。

で、当初、地方在住者が3人参加することになっていた。


そもそも地方から参加というのはそれだけでリスクがある。
金銭的、時間的、労力的に。
だから参加されるにあたっては相当覚悟しているんだろうな、ものすごいガッツあるな、と思った。

実は一人の方からメールがきた。
「発表会に参加したいと先生にいったら、どうぞと言われたけど、みなさんの足を引っ張らないか心配で迷ってます」
みたいな。
先生に何もきいてなかったし、そもそもなんで私に相談するの?と思ったので、
「先生がよしとしたなら、あとはご本人が参加したいかどうかだけじゃないでしょうか」
と返事をした。
っていうか、私が「どうぞ」って言わないと参加できないのか?(爆)

で、実際のところ、毎度の練習には来れないし、リハも2回来たか来ないか、という感じ。
振付けも、完璧に覚えてきたものはひとつもなかった。

私は何も言わなかったけど、先生が何かを察したのか「なおみさん(仮名)、彼女に関してはもう当日までに振付け覚えてくればいいやって思ってます」と言ってきた。
そして「でもみなさんはもっと上を目指してくださいよ」と付け加えた。
私だけでなく、ルーキーだって、前ピスタチオだって、みんな「それ以上」を最初から目指していたと思う。
だから当日は、リハまでばらばらだったデュオがきっちり合ったり、群舞もまとまってたんだと思う。

だからビデオを見たり、写真を見て、「なんで彼女は最後の最後までできなかったのかなー」と悔やまれる。
遠方から通うガッツがあるなら、振付け覚える熱意もあるはずなんだよね。

と思っていたんだけど、今日分かった。

彼女は発表会に出ることが目標らしく、「みなさんが寛容で、頑張ってくれればいいと言ってくれている」と「勘違い」をしていたようだ。

いや、まー確かに頑張ってくれればいいんだけどさ。それはみんな同じなんだけどさ。

自分はそれでいいのか?っていうことなんだよね。
少なくとも、公演経験者は、人様に向けて頑張るだけでは自分は満足しないし、人も満足しないことを知っている。
もちろん発表会だからもっとハードルは低くていいけどさ。

でも自分のパフォーマンスを存分に、ということであれば発表会だって古本まつりだって同じでしょう?

振付け覚えて、当日頑張ればいいや、っていう意識であれば、そりゃ振付け覚えられないよね(爆)

っていうか、これがね、普通の人、生徒なら私も何も思わないんだけど、彼女、インストラクターなんだよね・・・・。
やー、忙しいんだと思う。大変なんだろうと思う。
でもうちのクラス、だれもダンスだけで生活してないし、時間がないのはみんな同じ。
決めたからには、何が何でも「やって」ほしかった。
彼女のガッツには敬服していたから。

と同時に

やっぱりなおみは高い目標をもつ先生に出会えてよかったと思った。
自分の目標に近づけると思える師匠の元で学べることは本当にラッキーだとしかいいようがない。